
猫が乾燥剤を食べてた!
うわあああ!早く病院に行かなきゃ!!

落ち着いて!
猫ちゃんはどんな様子ニャの?

えええっと……
あれ、何事もないみたいに過ごしてるかも。

ニャるほど!
もしかしたら、病院に行かなくても大丈夫かもしれニャいよ。
好奇心旺盛な猫ちゃん。
そんな猫ちゃんは、赤ちゃんと同じように様々なものを誤食してしまう可能性があります。
この記事では、猫が乾燥剤を誤食してしまった際の対応方法について紹介します。
ですが……
乾燥剤を誤食した猫ちゃんの様子が、明らかにおかしい場合は、今すぐに動物病院へ連れて行って下さい!!!
ここでは、
といった方へ、参考になる内容を紹介しています。
病院へ連れて行った方がよいのか、悩んでいる方の助けになればと思います!
猫が乾燥剤を誤食した時の対処方法
猫の様子を落ち着いてチェックする

まずは、飼い主のあなたが落ち着くことが大切です。
そして、猫ちゃんの様子をしっかりと見ましょう。
猫の様子がおかしい時
冒頭でも注意しましたが、猫ちゃんの様子が
等にあてはまる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください!
夜間で動物病院が閉まっている時間帯の場合でも、命に係わる可能性が高いので、すぐに連れていきましょう!
その際には、誤食してしまったと思われる乾燥剤があれば持っていきましょう。
緊急時に慌てることがないように、あらかじめ近所の夜間・救急動物病院を調べておくといいですよ!

青井の猫が誤食ときは、真夜中の24時に気づいたから、本当に慌てちゃった……。

でも、緊急時に相談する動物病院の電話番号をメモしていたから、素早く対応できたニャ!
猫の様子がいつもと変わらない時
猫ちゃんの様子がいつも通りの場合は、家でしばらく様子をみましょう。
外に出ることがストレスの猫ちゃんもいます。
出かける必要がないのであれば、余分なストレスは与えないに越したことはありません。

青井の猫は外出が嫌いだから、なるべく連れ出さないようにしています。
誤食してしまった乾燥剤の種類を知る

一言に『乾燥剤』といっても、様々ニャ種類があります。
猫ちゃんの様子が通常通りで、すぐに病院へ駆け込む必要がない際は、誤食してしまった乾燥剤について調べてみましょう。
そもそも乾燥剤とは、空気中の水分を吸収し、乾燥状態を維持するためのものです。
おせんべいや海苔などの湿気に弱い食品のパリパリ・サクサク感を維持したり、機械や金属の錆を防止したりする役目があります。
そんな様々な場所で使われている乾燥剤には、たくさんの種類があります。
その中でも日常でよく使われている4種類をご紹介します。
日常でよく見かける乾燥剤4種類
よく見かける乾燥剤には、以下の4種類があります。
それぞれの特徴について、一つずつご紹介します。
シリカゲル

お菓子や食品の袋の中によく入っている乾燥剤です。
透明や青色の粒上で、透明な袋に入っていることが多いです。
シリカゲルの原料は二酸化ケイ素であり、多孔質(小さな穴が多く空いていること)で大きな表面積を持つ構造を作り出すことにより優れた吸着力を生み出します。
シリカゲルと乾燥剤の違いってなに?
中毒性はなく、飲み込んでしまっていても胃や腸では吸収されず、そのまま便として排出されます。
致死量は体重1kgあたり15gといわれ、基本的には無害ですが、万が一誤食した場合には動物病院へ来院したほうがよいでしょう。
錠剤タイプのシリカゲルもあり、その場合は1錠でも消化管穿孔や閉塞を起こすことがあります。
生石炭(酸化カルシウム)

海苔やせんべいなどによく入っている乾燥剤です。
主に白い不透明な袋の中に入っており、中には白い粉が入っています。
小学校や中学校の時に体育の授業で使われていた、白線をひくために使用されている粉と同じものです。
酸化カルシウムの水分を吸収する働きを生かしたもので、吸湿力がとても強いことが特徴です。
間違って食べてしまうと、水と反応して強く発熱し(200度以上になることもある)、強アルカリ性の水酸化カルシウムになります。
【猫の乾燥剤の誤食】シリカゲルなら大丈夫
誤食してしまうととても危険で、口の中や喉、胃の粘膜などが火傷してしまいます。
粉上のため、誤食してしまっても吐かせることができず、家では対処できません。
誤食してしまった乾燥剤をもって、すぐに動物病院へ向かいましょう。
塩化カルシウム

タンスの除湿やクッキーの個包装に使われることがおおい乾燥剤です。
粒状ですが、湿気を吸着すると液体になります。
食品の場合は、紙と合わせたシート状になっていることが多いです。
薄いのに吸収力が高いので、狭いスペースにも入れることができるのが特徴です。
毒性は低く、味も苦いので、致死量まで口に入ってしまうことは少ないと考えられます。
粉末タイプの乾燥剤は、食べると下痢・嘔吐・吐き気・出血の症状が出ます。
生石炭に比べて発熱はしませんが水と反応すると熱を持つ事もあるので注意が必要です。
誤食~乾燥剤を食べてしまった~
塩化カルシウムタイプの乾燥剤の場合も念のため、乾燥剤を持参して動物病院へ向かうことをオススメします。
エージレス

ジャーキーや生菓子などによく使われている乾燥剤です。
袋の中には黒い粉が入っていることが多いです。
成分は鉄やビタミンCでできていて、酸素と結合することで食品を腐らせないようにしています。
食べても問題はないといわれていますが、すすんで食品ではないので食べさせないようにしてください。
もし誤食してしまったとしても、猫のうんちが黒くなることがあるだけで、特に問題はありません。
パッケージを食べてしまっていた場合のみ、食道や胃などを傷つける可能性があるので、動物病院へつれていきましょう。

青井の猫が噛んでいたのは、この種類の乾燥剤だったよ!
誤食した乾燥剤の種類がわからない時

4種類の特徴を確認したけれど、どれに当てはまるかわからない、種類の確信が持てない時には、乾燥剤に記載してあるメーカー名で検索をして下さい。
猫ちゃんが嚙み砕きすぎてうまく文字が読み取れない場合は、同じ乾燥剤を探しましょう。
著者は乾燥剤を先ほど紹介したものから自分の考えで特定し、獣医さんへ伝えたのですが、結局違っていたので、メーカー名で調べることが大切です。
猫ちゃんが袋ごと食べてしまいわからない場合は、乾燥剤の成分云々の前に、袋が猫の胃を傷つける可能性があるので、すぐに動物病院へ向かいましょう。
その際には、猫ちゃんが食べてしまったと考えられる乾燥剤と同じものを持っていくと、診療がスムーズに進むと思います。
猫が誤食・誤飲すると危険なもの
猫が食べてしまうと危険なものは、乾燥剤以外にもたくさんあります。
食べるものでないものはもちろんのこと、食品にもNGなものはたくさんあります。
ここでは猫ちゃんにとって有害になる食品や植物について紹介します。
事前に知っておくことで、防げることも多いです。
猫ちゃんを守るために、知識を蓄えておきましょう!

猫にとって危険・有害な食品

好奇心や食欲が旺盛な猫ちゃんなら、飼い主さんの食べているものを欲しがることもあるのではないでしょうか。
かわいい猫ちゃんにねだられると、あげたくなってしまいますが、グッと我慢しましょう。
猫にとって危険・有害になる食品は、以下のようなものがあります。
≪参照≫
猫にとって、危険または有害な食べ物子猫にとっては危険な食べ物!猫に食べさせてはいけないものまとめ
ネギ類やチョコレートなどは有名なので、ご存じの方も多いかもしれません。
意外なものの一つとして、牛乳も猫には身体に毒になります。
漫画やアニメで拾った子猫にミルクを……というシーンをよく見ますが、実際はNGです。
もし子猫を拾ったとしても、猫用のミルクがありますので、そちらをあげるようにしましょう。



猫にとって危険・有害な植物

Instagramなど、おしゃれな生活をSNSへ投稿することが自然となってきた今、お部屋に観葉植物を飾ったり、庭をこだわったりしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、植物によっては猫ちゃんが中毒を起こすことがあります。
≪参照≫
猫がいるけど部屋に植物も置きたい!~植物による中毒事故を防ぐために~上記に挙げたもの以外にも、猫にとって有毒な植物はあります。
そんなもの食べないよと思われるかもしれませんが、猫には、毛玉を吐き出しやすくするために、植物を食べる習性があります。
植物を購入して部屋や庭を彩る前に、大切な猫ちゃんに有害ではないのかよく調べてから飾って下さい。
猫ちゃんにとって危険・有毒な植物を飼い主がきちんと把握して、部屋のおしゃれを楽しみながら猫との生活を楽しみましょう♪
猫の誤食・誤飲を防ぐためにできること

猫ちゃんが乾燥剤を誤食した際の対処方法、誤食・誤飲してはいけないものについて学んできました。
しかし、猫ちゃんが食べてしまわないことが一番大切です!
猫が口にしないようにできることを考えてみましょう。
猫の視界に入らないようにする
飼っている猫ちゃんの「ちょーだい」と甘えてくる誘惑に勝てないのは、どこの飼い主さんも一緒ではないでしょうか。
もれなく著者も当てはまります。
そうとなれば、まずねだられないようにすることが大切です。
猫ちゃんの生活スペースとは違うところで食事をとるようにしたり、外食をしたりするのがいいでしょう。
高さのあるテーブルで食事をするのもよいですが、机に乗らないようにしつけをするのは猫にはなかなか難しいので、ねだられてしまう未来が安易に予想できますね……。
食事の際は、ケージの中に入れるのも一つの手ですね。
強い気持ちをもって、猫ちゃんのおねだりを断りましょう!

ゴミ箱を開けられないようにする
実際にものが見えていなくても、においで気づくことができる猫ちゃん。
刺身を食べたり、ツナ缶を開けたりするとよってくる猫ちゃんなど思い当たる節があるのではないでしょうか。
犬の嗅覚にはかなわないにしても、猫は人間の数万~数十万倍の嗅覚をもっているといわれています。
著者はスーパーの袋をひっかけるタイプの蓋のないゴミ箱を使用していたことがあるのですが、何のにおいに惹かれてかゴミ箱をあさられたことがあります。
結局チョコ菓子の個装のゴミを噛んだだけで済みましたが、飲み込んでしまっていたら危険でした。
ゴミあさり事件から急いで購入し現在も使っているのですが、蓋がついたゴミ箱が対策としてオススメです!
燃えるゴミ用だけでなく、燃えないゴミ用も蓋付きゴミ箱にすることを推奨します!
著者の猫だけかもしれませんが、プラスチックのカサカサが楽しいようで、よくあさられていました……。
一人暮らしで猫を飼っている方などは、ゴミ箱を置くスペースに困るかもしれません。
著者が使っているものに近い、スリムで蓋のあるごみ箱を探してみたので、新しくお探しの方はぜひ参考にしてくださいね♪


猫の届かないところに物を置く

著者の猫が乾燥剤を誤食してしまった時は、猫の届く場所に乾燥剤を捨てていました。
魚類があるときはすぐに蓋付きのゴミ箱に捨てるように徹底していたのですが、乾燥剤は対象になると思わず、手の届くところに捨ててしまいました。
煮干しの中に入っていた乾燥剤だったので、ゴミ箱から取り出して噛み砕いてしまったのです。
猫は自分の体長の5倍もの高さまで飛べるジャンプ力を持つといわれます。
後ろ足の”速筋”と呼ばれる筋肉がとても発達しているんですね。
ですので、人間の赤ちゃんと違い”高いところへ避けておく”という方法では、猫の届かないところとはなりません。
高いところではなく、引き出しや棚の中にしまっておきましょう。
袋に入れて封をすることはオススメしません。
においが漏れていると、猫ちゃんはその鋭い牙と爪で簡単に穴をあけてしまいます。
大事な猫ちゃんを守るのは飼い主さんの心意気次第です。
しっかり用心しましょう!

自分だけでニャく、他の家族や遊びに来た友達にも徹底してもらいましょう!
まとめ


猫ちゃんが乾燥剤を誤食してしまったときは、次の3点に気をつけましょう!
また、乾燥剤以外にも猫にとって危険・有害である食品や植物があることも一部紹介しました。
人間の赤ちゃんと同様に、猫ちゃんの安全を守ってあげるのは飼い主の責任です。
猫についてよく理解し、かわいい猫ちゃんとの楽しい毎日を過ごしましょう♪
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